「パパ、これ売り物みたい!」
次男の運動会を編集して家族で見せたとき、妻が何気なく放ったその一言が、私の胸に小さな火を灯しました。
これまで私は、「10年後の子供たちの結婚式に、最高のビデオを贈る」という目標を掲げ、お小遣い3万円の中で必死に機材を揃え、スキルを磨いてきました。でも、ふと疑問が湧いたのです。
「自分のこのスキルは、一歩外の世界に出たとき、どれだけ通用するのだろうか?」
今回は、家族動画を撮るパパが、なぜあえて「副業」という厳しい武者修行の道を選んだのか。その本当の理由をお話しします。
「自己満足」で終わりたくない
家族は、私が作った動画を「パパが一生懸命作ったから」という加点要素を含めて見てくれます。それはとても幸せなことですが、動画編集者としての「本当の腕前」を測るには、少し甘い環境でもあります。
「知らない誰かが、お金を払ってでも価値があると思ってくれるか?」
この厳しい基準に身を置くことで、私の編集スキルはさらに磨かれるはずです。10年後、最高のクオリティで子供たちを驚かせるためには、今のうちに「プロの現場」で揉まれる経験が必要だと考えたのです。
「機材代の自給自足」というサバイバル術
もうひとつの理由は、極めて現実的です。 これまで連載してきた通り、私は中古や型落ち機材を駆使して「3万円サバイバル」を続けてきました。しかし、子供たちが成長し、より高度な撮影や編集をしようとすると、どうしてもMacのスペック不足やレンズの限界が見えてきます。
「家計を圧迫せず、最新の機材を手に入れるにはどうすればいいか?」
その答えが、「編集スキルで稼いで、そのお金を機材に再投資する」という自給自足サイクルでした。 お小遣いを削るのではなく、自分の腕で新しい機材を勝ち取る。このプロセス自体が、40代パパとしての新しい楽しみになるのではないか。そう直感したのです。
「働く背中」を子供たちに見せたい
高2、中3、小2という、多感な時期にいる我が家の子どもたち。 彼らに「大人になっても、新しいことに挑戦して、それを形にするのは楽しいんだぞ」という姿を見せたいという願いもあります。
会社員としての顔だけでなく、深夜にMacBook Airを叩いて「誰かのために動画を作る」一人のクリエイターとしての顔。そこで得た「初収益(1円)」の価値は、給料袋の重みとはまた違う、特別な教育材料になると信じています。
これから始まる「武者修行」の内容
この「外伝」シリーズでは、以下のプロセスを赤裸々に公開していきます。
- ポートフォリオ制作: 家族動画しかない私が、どうやって「仕事」を勝ち取る準備をするのか。
- 初案件への応募: クラウドソーシングサイトでの、緊張の初提案。
- 理想と現実のギャップ: 実際に仕事を受けてみて感じた、納期とクオリティのプレッシャー。
- 収益の再投資: 稼いだお金で、一番最初に何を買うのか。
まとめ:すべては「10年後のあの日のため」に
副業は、決してお金のためだけではありません。 外で揉まれ、スキルを盗み、機材をアップグレードする。そのすべての経験が、最終的には「10年後の結婚式で流す動画」の1フレームに集約される。そう思うと、ワクワクが止まりません。
「パパの動画、本物だね」 いつか子供たちにそう言ってもらえる日を目指して。ナウノスの武者修行、スタートです。
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